Japanese
北茨城市指定史跡
天心墓地
【 茨城県北茨城市】
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岡倉天心(1863~1913年)は、西洋化が急激に進んだ明治時代に、日本の伝統美術の優れた価値を認め、近代日本美術の発展に大きな功績を残しました。日本画改革、古美術品の保存、東京美術学校の創設、日本美術院の創立、ボストン美術館中国・日本美術部長就任など精力的に活動を行いました。また、天心は自筆の英文著作「茶の本」などを通して、東洋や日本の美や心を欧米に発信し、国際的な視野に立って活躍しました。1903年、東京美術学校の校長の職を辞した天心が、新天地を求めて茨城県の五浦と出会い、日本美術の近代化を目指した活動を展開していきました。天心は晩年、思索と静養の場として五浦に居を構え、その生涯すべてを自らの思想に捧げました。
1913年9月2日、50歳で亡くなった岡倉天心は、東京の染井墓地に埋葬されました。その後、天心の遺志をくみ、五浦の天心旧居裏山の対峙する場所に染井墓地から分骨されました。天心の世界を彷彿させる静寂に包まれた簡素な饅頭塚は1988年にJNTが寄贈を受け、天心遺跡記念公園(日本美術院五浦研究所跡地)とともに保護整備し、一般公開を行っています。
9月2日の天心の命日には、毎年、五浦日本美術院岡倉天心偉績顕彰会による「天心忌」が行われ、天心を偲んで焼香と花が手向けられます。
終日公開(休園日なし)
公共地として開放しておりますので、ご自由に出入りすることができます。
入園無料
映画「天心」(2013年 「天心制作委員会」) など
*映画の撮影やスチール撮影などのロケ地としてご利用いただけます。詳しくは、JNT事務局までお問合せ下さい。
【所在地】
茨城県北茨城市 大津町五浦
【アクセス】
電車:JR常磐線にて大津港駅下車 タクシーで約5分
車:常磐自動車道北茨城インターおよびいわき勿来インターから約15分
*駐車場はございません。