白川村では、村内で合掌造民家の屋根材となる茅の循環を促し、自給率を向上させる取り組みを行っています。茅の自給に欠かせないのが刈り手の確保です。そこで、白川村と役割分担しながら、JNTが他地域の一般参加者を募り、茅刈りをイベント形式で行うプロジェクトを協働で立ち上げました。一般参加者には、茅刈りを通して村の文化に関心を持ち、できれば継続して関わってほしい-。そのような想いから、JNTでは東京を拠点に茅刈りイベントの企画をする「かややね会議」という場を設定しました。
プロジェクトを進める中で、地域貢献の一環として、資金的な支援をしてくださる企業も現れました。新たな協力者が得られ、白川村との協働関係が強まったことは、JNTにとっても大きな糧となりました。白川村・JNT両者にとって意義のある取り組みであること、かややね会議メンバーの個性が活かせる取り組みであることを大切にして、今後も茅刈りを続けていきます。
プロジェクトを進める中で、地域貢献の一環として、資金的な支援をしてくださる企業も現れました。新たな協力者が得られ、白川村との協働関係が強まったことは、JNTにとっても大きな糧となりました。白川村・JNT両者にとって意義のある取り組みであること、かややね会議メンバーの個性が活かせる取り組みであることを大切にして、今後も茅刈りを続けていきます。
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かややね会議
かややね会議には多彩なメンバーが顔を出してくれます。建築、演劇、自然、商業、社会活動など、それぞれのフィールドを持った個性豊かな面々です。
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茅刈りイベント
村民と一般参加者約100名が参加し、村の方に教えてもらいながら茅刈りを行いました。茅刈りの後の直会(なおらい:交流会のこと)も盛り上がりました。
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ミニ茅ニュウ
メンバーのアイディアで「ミニ茅ニュウ」をつくるイベントを茅刈りの翌日に開催しました。今ではつくられなくなった茅ニュウ(伝統的な茅の保管方法)のミニ版をつくる、初めての試みとなりました。
白川村教育委員会
松本 継太 さん
かややね会議では、都市で生活する若者ならではの斬新な発想が生まれ、大変ユニークな茅刈りイベントになってきています。特に日々村で生活している我々ではなかなか分からない、都市で生活する人々のニーズも知ることができ、今の関係性を継続することで取り組みも成熟していくと思います。さらに村にとっても、イベントを通して茅文化の重要性を再認識し、新しい価値感を共有できる良い機会となっています。「わざわざ全国から茅刈りに来ていただいているんだから、地元も頑張ろう」という一体感も生まれています。今後は、茅刈りイベントを継続し村に定着させることが大事だと思います。JNTには末永いお付き合いを期待しています。