現地からのメッセージ
旧安田楠雄邸庭園
旧安田楠雄邸庭園 マネージャーからのメッセージ
マネージャー 仰木ひろみ
旧安田邸と出会ったのは20年前、自分の住む町、千駄木にこんなお屋敷がいまだに残っていたと大変驚きました。初めて内玄関のブザーを押した時、奥さまが応接間に招き入れてくださいました。前年にご主人を亡くされたが、愛着あるこの家を何かに利用できないかと考えておられることを知りました。建築家や地域の仲間を募り、「たてもの応援団」を結成。この家を残す方法を話し合いました。試しに一日だけ公開をすると、大正8年のお屋敷が、ほとんど手を加えずに残っていることに見学者は驚きの声を上げました。
JNTへ寄贈していただき、たてもの応援団で管理運営を担うことになりました。奥さまの「皆さんでお使いください」と言う言葉を大切に、日々、ボランティアが掃除、邸内ガイドをしております。近代和風の生きた資料として、そして日本の生活文化の継承にと、幅広く利用しながら保存していくことができたらと思っています。