熊野古道（熊野参詣道）とは熊野三山（熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社）に詣でるための道で、「伊勢路」「紀路」「小辺路」の３つの経路からなる（「紀路」はさらに「中辺路」・「大辺路」の２本に分岐）。中でも「伊勢路」は伊勢神宮から熊野三山を結ぶ参詣道で、また、西国巡礼のための経路でもあったため近世頃になると庶民の祈りの道としてにぎわいを見せた。
熊野古道は２００４年「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する参詣道のうちの１つとして世界遺産に登録された。伊勢路を含むこの古道が世界遺産に登録されたのは、自然と人の営みが作り上げた端正な森と、それを縫うように通る苔むした石畳が織りなす文化的景観が評価されてのことである。

東京・名古屋方面から
鉄道：東海道新幹線名古屋駅乗り換え。ＪＲ特急「南紀」利用。
車 ： 東名高速道路・伊勢湾岸自動車道・東名阪自動車道・伊勢自動車道を経由し、紀勢
自動車道大宮大台ＩＣへ。国道４２道を南下し熊野方面へ。
大阪方面から
鉄道：近鉄松阪駅乗り換え、ＪＲ特急「南紀」利用。または、白浜経由でＪＲ特急「くろしお」
「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」利用、新宮駅乗り換えＪＲ紀勢線利用。
車：西名阪自動車道・名阪国道（国道２５号線）・伊勢自動車道を経由し、紀勢自動車道
大宮大台ＩＣへ。国道４２号線を利用し熊野方面へ。または、版和自動車道みなべＩＣか
ら国道４２号を熊野方面へ。